ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルはこう言う。
「世界は存在せず、無数の意味の場だけが存在する」
つまり、ここからわかることは、
存在しない世界から無数の意味の場という存在世界が現れる、
これが「世界」であるということなのだろう。
そして私はこう思った。
物理法則に支配された宇宙という意味の場があり、
明晰夢にあるように、物理法則に支配されていない世界という意味の場もある。
神との合一という目的を持った意味の場もあり、
ひたすら無限の創造を目的とする意味の場もある。
ありとあらゆる意味の場という多元世界が存在し、我々意識を持った現存在は、その多元世界を渡り歩く存在であると言える。
もしかしたら、これが世界の構造なのかもしれない。