世界の本質を最もよく描いた宗教は仏教なのではないか説 ~第2話「宇宙論」~
宇宙の果てには何があるんだろう?
宇宙の誕生(ビッグバン)より前の世界は、どんな世界だったのだろう?
それを解き明かす理論とされる未完成の理論は、「量子重力理論」といいます。
量子重力理論とは何か?
量子重力理論(りょうしじゅうりょくりろん、quantum gravity theory)は、重力相互作用(重力)を量子化した理論である。単に量子重力(りょうしじゅうりょく:Quantum Gravity(QG), Quantum Gravitation)または重力の量子論(Quantum Theory of Gravity)などとも呼ばれる。
ユダヤ系ロシア人のマトベイ・ブロンスタインがパイオニアとされる。一般相対性理論と量子力学の双方を統一する理論と期待されている。物理学の基礎概念である時間、空間、物質、力を統一的に理解するための鍵であり、物理学における最重要課題の一つと言われている[1]。
量子重力理論は現時点ではまったく未完成の未知の理論である。量子重力を考える上で最大の問題点はその指針とすべき基本的な原理がよく分かっていないということである。そもそも重力は自然界に存在する四つの力(基本相互作用)の中で最も弱い。従って、量子化された重力が関係していると考えられる現象が現在到達できる技術レベルでは観測できないためである。
引用:Wikipedia「量子重力理論」
つまりは、簡単にまとめますと、
「一般相対性理論と量子力学を融合させれば、宇宙の本質がわかるんじゃない?」っていう試みです。
その中でも、今最も有力な理論として、「弦理論」という理論があります。
弦理論(げんりろん、英: string theory)は、粒子を0次元の点ではなく1次元の弦として扱う理論、仮説のこと。ひも理論、ストリング理論とも呼ばれる。
引用:Wikipedia「弦理論」
つまり、簡単にまとめますと、
粒子を点ではなく、ひもにすれば一般相対性理論と量子力学が融合できるんじゃない?
っていう理論です。
その弦理論の性質の1つに「ホログラフィック原理」という性質があります。
ホログラフィック原理 (holographic principle) は、空間の体積の記述はある領域の境界、特にみかけの地平面のような光的境界の上に符号化されていると見なすことができるという量子重力および弦理論の性質である。ヘーラルト・トホーフトによって最初に提唱され、レオナルド・サスキンドによって精密な弦理論による解釈が与えられた[1]。サスキンドはトホーフトとチャールズ・ソーンのアイデアを組み合わせることからこの解釈を導いた[1][2]。ソーンは1978年に弦理論はより低次元の記述が可能であり、ここから現在ホログラフィック的と呼ばれるやり方で重力が現れることを見出していた[3]。
より大きなより思弁的な意味では、この理論は、全宇宙は宇宙の地平面上に「描かれた」2次元の情報構造と見なすことができ、我々が観測する3次元は巨視的スケールおよび低エネルギー領域での有効な記述にすぎないことを示唆する。宇宙の地平面は、有限の領域で時間とともに膨張していることもあり、数学的には正確に定義されていない[4][5]。
ホログラフィック原理はブラックホール熱力学から着想された。ブラックホール熱力学ではどんなスケールの領域でも最大エントロピーはその領域の半径の三乗ではなく二乗に比例することを示唆する。ブラックホールの場合、ブラックホールに落ち込んだすべての物体が持つ情報は事象の地平面の表面の変動に完全に含まれることが推測される。ホログラフィック原理はブラックホール情報パラドックスを弦理論の枠組み内で解決する[6]。
引用:Wikipedia「ホログラフィック原理」
つまり、簡単にまとめますと、
「宇宙はホログラムでできている」
ということです。
この「宇宙はホログラムでできている」という洞察・・・
この洞察こそ、仏教の考え方へと繋がっていくのです。(個人の捉え方にもよる)
次回は、ある書籍の紹介と共に、このホログラムについてさらに解き明かしていきたいと思います。