非常に考えさせられる思想ではありますが、
私自身は、反出生主義には賛成も反対もしない立場です。
「苦痛」という概念も、「幸せ」という概念も、「普遍性」や「絶対性」がありません。
あくまで、「相対的」な概念であって、人によっては苦痛だと感じることも別の人にとっては苦痛だと感じないことがあるように、
絶対的普遍的な「苦痛」というのはこの世に存在しないと私は思っています。
たとえ、不慮の事故で亡くなったとしてもです。
倫理には反する回答かもしれませんが、「不慮の事故で亡くなる」という事実に対しても絶対的普遍的な苦痛という真理をそこに当てはめることはできないと思います。
あくまで人間の価値観で見た真理でしかなく、宇宙そのものの真理では無いからです。
宇宙そのものの真理から見たら、「苦痛」も「幸せ」もこの世には存在しません。
だから、結論としては「産んでも、産まなくても、どっちも良い。どっちが良い悪いという優劣を付けることは不可能である。」
ゆえに、反出生主義に私は賛成も反対もしない立場です。