ふるふる哲学

今までいろいろな教えに触れてきましたが、私は「神人さん」の教えが、真の教えとしてとてもわかりやすく感じました。 神人さんの教えに興味のある方は「神人講演会」に参加されることをおすすめいたします。

未設定

補足

投稿日:2021年12月28日 更新日:

~補足6~
ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルの著作『なぜ世界は存在しないのか』に書かれていることは真理に近いように思える。

~補足7~
宇宙論について、ロジャー・ペンローズの提唱した「共形サイクリック宇宙論」を支持する。
「宇宙の始まりと終わりは同じである」という主張であり、ゆえに時間に始まりも終わりも無いことになる。
宇宙の終焉と同時に、時間そのものが宇宙の始まりに戻るようなイメージである。
ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェが提唱した「永劫回帰」の哲学にも通じる宇宙論である。

ペンローズは、質量の持たない粒子は「時間がない」ため、一瞬も永遠も同じであると語っている。

そして私は思う。精神だけの世界に質量は存在しない…と。

~補足8~
一般相対性理論を基に組み立てられた理論として、「ブロック宇宙論」という仮説がある。
この仮説は、時間の非実在性を説いたことで知られるイギリスの哲学者ジョン・マクタガートの考えを発展させて誕生した仮説である。
この仮説によると、宇宙の過去から未来にかけてブロックの中に全て実在しているということになる。

もしこのブロック宇宙論が正しいとするならば、このブロック宇宙は「一者」から見た宇宙の姿ではないだろうか。
一者という時間も空間も無い世界の視点から見ると、宇宙はブロックのように過去から未来まで宇宙の全時間が存在しているように見える。
そして、我々宇宙の中にいる側の人間の視点から見ると、時間の流れが存在し、未来はまだ存在していないように見えるのだろうと思われる。

【「世界は意志の無限な闘争と創造の場である」の意味】
私が題名として考えた、「世界は意志の無限な闘争と創造の場である」の意味を考えると、
世界の創造というのは、言うなれば、「物理法則」と「進化論」が語るような進化の法則による宇宙と生命の進化を、「意志の闘争による創造」という表現に変えて語っただけの話である。

それに+「純粋記憶」という概念を足して、宇宙の外の空間には「一者」という概念の世界があると語っているだけの話なのである。

世界に目的は存在せず、ただ物理法則と進化論の進化の法則による、無限の創造があるだけなのである。
その、物理法則による万物の創造は、オランダの哲学者バールーフ・デ・スピノザが語るような神、つまり「一者」による創造であると言えるのである。

そして、宇宙はニーチェの言う永劫回帰のように、ペンローズの提唱した共形サイクリック宇宙論の世界のように、歴史が繰り返されているのである。

このような舞台の世界の中で我々は、「自由」に一者の創造に参加することが生きるということである。

つまり、この世界は「神秘主義」的な視点からでも、「唯物論」的な視点からでも、どちらからの視点でも解釈できるように成り立っている世界であるのだろうと、私は思う。
強いて言うなら、どちらも真理であり、どちらも正しいのだろう。
視点の違いであり、生き方、解釈の違いにすぎない。

この世界は、「自由」に意味を設定できるようにできているのである。

忍者AdMax



忍者AdMax



-未設定

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

「ソウルメイト」という概念について、自分なりに調べて考察

スピリチュアルにおいて、「ソウルメイト」という概念がある。 おそらく、人生において重要人物となる存在は、確実に「ソウルメイト」なのだろう。 それと同時に、ある程度そのソウルメイト同士の、人生における影 …

no image

志向的クオリアの階層性について

茂木健一郎氏は、志向的クオリアの階層性についてこのように述べられている。 >仏教では、「悟り」の段階として、52段階あるとされている。仏教の開祖、釈迦は最高の52段階まで行った。龍樹は41段階まで行っ …

no image

無知という突然変異が宇宙を生んだ説

現代物理学において、真空のゆらぎによって、何も無いはずの真空から電子と陽電子のペアが、突然出現する。 これを「全知の神」と「無知」という観点で解釈して考えてみると、こういうストーリーが見えてくる。 か …

no image

「存在しないと同時に全てが存在する」という悟り

マルクス・ガブリエルの言う「世界」とは、「あらゆる対象の性質を全て持っている」であり、全ての対象を包摂しているのが「世界」である。 そして、世界が存在していてもそれは存在として表出しない = 神を認識 …

no image

西田哲学の中に、真理を理解するヒントがあるように思えた

茂木健一郎さんの動画自己意識の中心の空虚さについて自己意識の中枢はなぜ無色透明なのかを見ているうちに、西田幾多郎の「絶対無」という概念をふと思い出しました。 西田哲学については、哲学チャンネルさんのこ …