ふるふる哲学

今までいろいろな教えに触れてきましたが、私は「神人さん」の教えが、真の教えとしてとてもわかりやすく感じました。 神人さんの教えに興味のある方は「神人講演会」に参加されることをおすすめいたします。

未設定

「中道」という生き方

投稿日:

人間は、常に「目的」を求める生き物である。
「目的」に向かっている時に人間は生き甲斐を感じ、逆に目的の枯渇が人間にとっての苦となる。

人間は退屈を苦と感じ、常に退屈を生み出さない努力を永遠と続ける存在である。

では、なぜ退屈は存在するのだろうか?
それは、人間は常に刺激を求め、刺激を受け続けるとそれに対する慣れが発生し、それ以上の刺激でないと退屈に感じるようになるからである。

ゆえに、常に過去よりも高みを求め、高みを求め続けた結果、それ以上の高みが望めない領域にまで達し、
その結果、それ以上の目的を見出せなくなり、目的の枯渇と共に苦が発生するのである。

お釈迦様は、その真理を見抜き、「中道」という生き方を悟られたのであろう。

では、具体的にその中道な生き方はどのような方法で実現できるのであろうか?

それはおそらく、お釈迦様の人生を「追体験」してみることであるのかもしれない。

まず、とことん快楽を追求し、これ以上望めないところまで追求した後、今度は逆にとことん快楽を手放す苦行の日々を送ってみるのである。
そして、これ以上苦行を続けても無意味だと悟れるところまで苦行を行った結果、
今まで退屈だと思っていた「当たり前の日常の生活」がとてもありがたいものに感じれるようになるのであろう。

その時の境地がまさに「中道」の境地なのかもしれない。
その境地においては、瞑想している時間こそがとても心地良い時間となるのであろう。

そして、その時の体験こそが「世界は1つに繋がっている」と感じる体験なのであろう。

忍者AdMax



忍者AdMax



-未設定

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

70歳からの「幸せな過ごし方」【仏教の教え】の内容に感銘を受けたのでシェア

YouTubeチャンネル「仏教に学ぶ幸福論 by 菊谷隆太」より   ・手に入れたいものを獲得する… という幸せだけでは太刀打ちできなくなってくる 若い頃は年齢と共にだんだん経験を積んでできるようにな …

no image

臨死体験のパターンと瞑想のワンネス体験から考察する「世界の真理」

臨死体験には、ある一定のパターンが存在する。 臨死体験のパターン 1:死の宣告が聞こえる 2:知覚が鋭敏になる 3:体外離脱する 4:意識だけが宇宙へ旅立つ 5:暗いトンネルを通過して出口に明るい光を …

no image

カルマ、原罪、イデアからの追放

プラトンのイデア論において、こう語られている。 >我々の魂は、かつて天上の世界にいてイデアだけを見て暮らしていたのだが、その汚れのために地上の世界に追放され、肉体(ソーマ)という牢獄(セーマ)に押し込 …

no image

初期中期プラトンのイデア論か?それとも後期プラトンのデミウルゴスか?

初期中期プラトンのイデア論は、よく知られたプラトンのイデア論であり、「魂の想起説」や「輪廻転生」の概念などで有名。 対して、後期プラトンの哲学は「デミウルゴス」という神が登場し、イデアという概念は「形 …

no image

生物の進化と、魂の進化

仏教における、六道輪廻において、人間界のほうが畜生界(動物)より上となってます。 また、ショーペンハウアー哲学においても、植物を低位のイデア、最上位のイデアを人間と捉えています。 ベルクソンは「創造的 …