ふるふる哲学

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サイコシンセシス(統合心理学)についての解釈

投稿日:2022年5月17日 更新日:

サイコシンセシス(統合心理学)とは、イタリアの精神科医ロベルト・アサジョーリによって創設された心理学で、
どうやらトランスパーソナル心理学の一分野らしい。

そのロベルト・アサジョーリが提唱した心の構造は、

参考サイト
https://jyuntama.eek.jp/therapy-psychoanalysis/psychosynthesis

こちらのサイトの図にあるように、
顕在意識の領域を中心に、個人的無意識の層が「上位無意識、中位無意識、下位無意識」と分かれ、
その周囲に集合的無意識の海があり、上位無意識の一番上にある「トランスパーソナル・セルフ(ハイヤー・セルフ)」と接している、という構造になっている。

中位無意識は、顕在意識と最も近い無意識で、最近の身近な出来事に由来する無意識である。

下位無意識は、原始的な欲求や様々な感情、抑圧された欲求や感情、過去に由来する様々な抑圧された記憶等を司っている領域である。

上位無意識は、個人の過去の経験とは無関係に潜在する、より高次のものに由来する無意識の領域である。

そして、より高次のものに由来する無意識の領域である上位無意識の一番上に、トランスパーソナル・セルフ(ハイヤー・セルフ)がある。

本来の自己であり、宇宙の根源とも表現される。

トランスパーソナル・セルフ(ハイヤー・セルフ)と直接接する領域に、集合的無意識があり、全人類に共通している元型がある。
人類すべての下位無意識から上位無意識にかけての領域にまで広がっており、過去から現在、未来にかけての全ての人類に共通する領域である。

 

~私個人の考察~

この心の構造を、(世界の様々な神話や宗教の原点とも言える)シャーマニズムの世界観から考察してみると、
天上世界、地上世界、地下世界の三世界のうち、

中位無意識は、地上世界に近い領域であり、
下位無意識は、地下世界の領域であり、
上位無意識は、天上世界の領域であると考察できる。

※シャーマンは、他者の無意識にアクセスすることで治療するものと思われる。

※下位無意識は、地球に生命が誕生して以降の記憶に由来し、上位無意識は、地球に生命が誕生する以前からの記憶に由来するものと解釈することができる。
つまり、中位無意識と下位無意識は地球上の物質界の生命に由来し、上位無意識は宇宙の領域と、さらにそれを超えた領域における魂に由来すると解釈できる。

そして、トランスパーソナル・セルフ(ハイヤー・セルフ)の領域に行くことで、瞑想におけるサマディの体験(宇宙との一体感)が得られるものと思われる。

その外には、人類や他の存在と共通の領域である集合的無意識が広がっており、
そのさらに外には、「非二元」「空」の領域が広がっているものと思われる。

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