もしイデア論が正しいとしたら、
魂がイデアから現実世界に降りてきた理由は、「自然や社会との関係」にあるのではないかと、そう思いました。
イデアの世界は、クオリアのみの世界であり、
ある意味悪い意味で言えば、イデアの世界は、念力だけでも他者に苦痛のクオリアを与えることも容易にでき、
また、ひたすら快楽に溺れ続けることも可能になってしまうのではないかと思います。
自己制御の効かない魂は、クオリアを制限される目的で現実世界に送り込まれ、
そこで不自由で一切皆苦な環境の中で、自己制御の効かない原因である「煩悩」の存在に自ら気づくことを目的としているのではないか。
そして、現実世界で涅槃に達した者は、イデアに帰還することができ、
また涅槃の境地に達することで、善のイデアと一体化することができる。
このようなシナリオではないかと思いました。