茂木健一郎氏は、志向的クオリアの階層性についてこのように述べられている。
>仏教では、「悟り」の段階として、52段階あるとされている。仏教の開祖、釈迦は最高の52段階まで行った。龍樹は41段階まで行ったとされている。このような「悟り」の段階は、意識の科学の文脈の中では「志向的クオリア」の階層性としてとらえることができる。
#クオリアと人工意識
つまり、
唯識の末那識、阿頼耶識の階層や、
多くの神秘主義思想で語られている魂の階層性、アストラル界、メンタル界、コーザル界の階層も、「志向的クオリア」の階層性としてとらえることができると捉えられる。
メンタル界までが仏教で言うところの色界、コーザル界から先が無色界とすると、
このように解釈することができる。
参考: https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=258978
・物質世界(意識、前五識) → 感覚的クオリア~有になる
・アストラル界(末那識) → 感覚的クオリアの素~感覚的クオリアが生起する
・メンタル界(末那識) → 志向的クオリア~感覚的クオリアの素が生まれる
・コーザル界(阿頼耶識) → カルマ~志向的クオリア
・神(如来) → void
菩薩五十二位との関係性についての解釈は、私の知識では正確な解釈は難しいものの、
菩薩の41位以上の十地より上が不退転位であるとされ、
色界においては、色界第14番目の天である無煩天から色究竟天までは浄居天と呼ばれ、寿命が尽きればそのまま仏と成るとされていることから、
無煩天が不退転位の境界であると解釈できる。
つまり、
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=258152
このサイトに照らし合わせて見ると、
メンタル界〜コーザル界にかけての、コーザル界に近いメンタル界あたりの階層から先が不退転位であると解釈することができる。
ということは、コーザル界に近いメンタル界の階層まで至った高級霊の魂は輪廻転生から解脱することができ、
コーザル界から先が解脱であると解釈できる。
輪廻転生について、輪廻転生=退転と解釈すると、
煩悩が残った状態で亡くなった魂が輪廻転生すると考えられる。
煩悩が残った状態で亡くなった魂は、アストラル界とメンタル界において、煩悩に塗れたアストラル体とメンタル体が解体されていく。
解体されることで、魂にはカルマのみが残ることになる。
ゆえに、生まれ変わった後の前世の記憶は基本的には無い。
カルマだけが残った魂は、そのカルマの作用により輪廻転生をする。
煩悩が残らない状態で亡くなった魂は、アストラル体とメンタル体が解体されずにコーザル界まで上昇する。
コーザル界まで上昇することで、輪廻転生からの解脱が成される。
コーザル界に上昇した魂は、世界のカルマの管理者(=神)となる。
このように、輪廻転生の仕組みについて解釈することができる。