阿毘達磨倶舎論によると、64劫目で三禅天まで無くなり、全ての存在が四禅天で暮らすことになるらしい。
つまり、全ての存在が悟りの境地に至るにはこれだけの長い時間がかかるのだといえる。
だが、この一連のプロセスが全て「理想郷の創造のための学習プロセス」だと考えると、世界に希望が持てる。
そのような気がする。
もしかしたらライプニッツの言う予定調和、の最終地点が64劫目で全ての存在が四禅天で暮らすということであり、
神が可能な限り最良かつ最も調和のとれた世界を創った結果(最善世界説)がこのような世界なのだろう。
そしてそれは、この世のあるがままの運命を受け入れ、それを愛するというニーチェの運命愛にも繋げることができる。