ショーペンハウアー「意志と表象としての世界」正編第71節の補足でも、「仏教徒における般若波羅蜜多」と書いてあります。
プロティノスも、ショーペンハウアーも、インドや東方の哲学を学んだことが大きく影響していることは、周知の事実です。
※古代ギリシャのパルメニデスの思想の影響がプロティノスにおいて大きいものの。西洋哲学と東洋哲学がこのように共通点を見出せ、合流できることは非常に興味深い。
プロティノスのいう「一者」とは、仏教のいう「空」のことであり、
ショーペンハウアーのいう「一切の認識を超えた世界」とは、仏教のいう「空」のことである。
また、仏教の哲学において、特に完成度の高い哲学は「唯識」であると私は思います。
無相唯識派においては、阿頼耶識もまた究極的には「空」であると説いています。