連日報道される、死亡事故のニュース、災害による死者に関するニュース、そして特集される病と闘う若き少年少女たちのニュース
これらのニュースを見るたびに思う。
「なぜ人は、必ず死を迎えるのだろうか」
人の死はいつか必ず平等に訪れる。ただ、どの年齢で、どの時期に、どのような死に方をするのか、
それは人それぞれ違う。
だが、「死」というのは遅かれ早かれ必ず訪れるのだ。
・・・・・・・・・
ほとんどの人は、「死」というものをどこか他人事のように見ている。
特に若い人であればあるほど、「まだまだ自分は若い、人生これからだ」と。
だが、世間を見渡してもらいたい。
「人生、いつどのタイミングで、どんな死を迎えるのか、わからない」
私はなんだか怖くなった。
もしかしたら、明日自分は電車の脱線事故に巻き込まれて、死んでしまうかもしれない。
もしかしたら、明日自分は通り魔に襲われて死んでしまうかもしれない。
もしかしたら、明日自分は急病を患って死んでしまうかもしれない。
・・・可能性はゼロではない。
ゼロというのはありえない。常に、人は死のリスクを抱えて生きているのだ。
・・・・・死んだあと、一体どんな世界が待ち受けているのだろう・・・
永遠の無なのだろうか?
もし永遠の無なのだとしたら・・・何も感じることも、意識することも、そして、喜怒哀楽すら無くなり、時間感覚も無くなり・・・
自分の存在が完全に消滅する、無の世界・・・
・・・・・怖い・・・怖い・・・
考えただけでも怖い・・・
自分の存在が消滅してしまうのが怖い・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
死の恐怖を感じた私は、しばらく部屋の片隅でひとり悲しみに暮れていた。
まるでこの世界が、地獄のように思えた。
そして気が付いたら夜になっていた。
・・・ふと、夜空を眺めてみた。
今日は新月のようだ。夜空がいつもよりも一層深い闇につつまれ、星の輝きが際立って見えた。
「ああ・・・夜空は美しいな・・・ 世界はこうも美しい夜空を映してくる・・・」
「けど、あの美しく輝く夜空もただの無機的な物質でしかないのだろうか・・・?」
(それとも、あの1つ1つの輝く星に、今まで生きてきた人々の『生きた証』が記録されているのだろうか・・・?)
「なぜ、この世界は存在するのだろうか・・・?」
夜空を眺めれば眺めるほど、あの夜空の先には広大な宇宙が広がっているのだという実感と共に、
我々の住む地球は、その広大な宇宙の中のほんの一部でしかないという事実を実感させられ、
夜空がどこまでも無限に広がっているような、そんな気がして、
この広大な宇宙の果てには何が広がっているのだろうか?
という疑問が私の脳裏をよぎった。
(この美しい夜空を作り出す『宇宙』の本質が知りたい)
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・・・・・・
・・・
ある日、一冊の本との出会いにより、私の世界観は一変した。
今までの私の価値観は、「まるで世界は機械仕掛けのように、無機的な運動を繰り返す空間でしかない」と、そう思い込んでいた。
美しい夜空を見て感動したあの日でさえ、「あの夜空の輝きは、ただの無機的な物質の光りでしかない・・・」
そう思っていた。
けど、心の片隅では期待していた。あの夜空の輝きは生きているのだと。
なぜなら、現にこの地球上には生命が存在する。地球上を取り巻く生命の息吹・・・
この生命の息吹は地球にだけでなく、全宇宙を取り巻いているに違いない。
地球は孤独な存在ではない。
そして、その期待は現実のものとなった。
世界がまるで、生きているかのように思えた。
生きてるのは、生命だけではない。
世界、宇宙そのものも実は生きているのかもしれない。
今まで夜空を無機的な物質としか捉えていなかった、けど、心の片隅ではどこか期待していた。あの夜空の輝きの生ける世界の姿。
その心の片隅で期待していた、生ける宇宙の輝きが、今現実のものとなった。
私は1人じゃない。
なぜなら、深層では人類の意識はひとつなのだから。
すべての人類は、兄弟姉妹、そして親子なのだ。
まるで天に昇ったような気分になった。
もう何も恐れることはない。
なぜなら、死というのは「バイバイ」ではなく、「またね!」なのだから。
そう思えるようになったきっかけは、
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