ふるふる哲学

今までいろいろな教えに触れてきましたが、私は「神人さん」の教えが、真の教えとしてとてもわかりやすく感じました。 神人さんの教えに興味のある方は「神人講演会」に参加されることをおすすめいたします。

未設定

自説:世界は意志の無限な闘争と創造の場である

投稿日:2021年12月24日 更新日:

ショーペンハウアーは世界を、「意志は究極の目的を欠いた無限の努力(闘争)である」と捉えた。
ベルクソンは世界を、「進化とは持続的な創造の推進である」と捉えた。

ベルクソンの言う「創造」を支えているのは何か?と考えた時、
「創造」を支えているものこそ、「究極の目的を欠いた無限の努力(闘争)」にあるのだろうと思える。

意志の絶え間ない闘争が、絶え間ない創造を生む。

つまり、この世は意志の働きによる無限の闘争による創造の場であり、
それが世界の本質であると私は思う。

そして創造は「快」を生み、闘争は「苦」を生む。
快と苦は、常に表裏一体なのである。

「創造」を選んでひたすら闘争の場に身を投じる生き方が正解なのだろうか?
それとも、「闘争」という苦の連鎖から脱するために、「意志」の消失に努める生き方をするのが正解なのだろうか?

どちらの生き方も正解であるように思える。
どちらの生き方を選ぶかは個人の自由である。

仏教で言う解脱とは、この闘争の場からの離脱であり、
解脱そのものが生命の普遍的な目的ではなく、あくまで「創造の場を選ぶか?」それとも「そこからの解脱を選ぶか?」という、単に「生き方の違い」でしかないのではないか?とそう思いました。

解脱とは、プロティノスの言うところの「一者」との融合であり、創造とは「一者」が多様性を創造する行為である。

そして「創造」を支える闘争の場に身を置く生き方を、孔子は儒家として説き、
「闘争」の場に参加しない生き方を、老子は道家として説いたのだろう。

生き方に正解は無く、どちらの生き方も正解である。
仏教の言葉で言うなら、涅槃に入る生き方をするのも正解であり、輪廻転生の場に留まり続ける生き方をするのも正解なのかもしれない。

そして、生き方の実践において何よりも大事なことは「適切な環境」に身を置くことである。

ところで、論理的に「世界」そのものを語ることはそもそも不可能。
無限後退… の先に何があるのだろうか… 語ることはできない…

「一者」というのは、そもそも存在をも超越した存在であり、
人が知覚することも想像することも不可能な存在。
証明することも不可能だし、永遠に謎なままであろう。
人間が知覚できる領域を超えているということなのだろう。
分析で語れることは極少数。主観的な直感でしか認知できないことがある。
いや、直感でも認識できないことがある。

言語化できない直感と言えようか。
直感でも認識できないこともあるのであれば、
それを信じるのであれば、「一者」というのを私は信じたい。

忍者AdMax



忍者AdMax



-未設定

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

GoogleMapで紐解く古代日本人の起源(むすび大学チャンネルより)

・人類はなぜ誕生したのか?毛のない猿 何らかの水害等の影響で島に取り残されたお猿さん森やジャングルで生活する時には、毛が生えていたほうが有利森ではなく海で生活するようになった→海に潜って魚や海藻、貝を …

no image

ショーペンハウアー、プロティノス、アリストテレス、プラトン、アナクサゴラスの世界観

まだまだ勉強中である私が解釈した、各哲学者たちの世界観 【アナクサゴラスの世界観】   【プラトンの世界観】   【アリストテレスの世界観】   【プロティノスの世界観】   【ショーペンハウアーの世 …

no image

『【宇宙くんの手紙】中村咲太』のYouTube動画を見た内容のメモ7

●【チャネリング】宇宙の全ては「愛」に「奇跡」を起こして存在する|#神様 #スピリチュアル #アメノミナカヌシ #天之御中主神https://youtu.be/NkJ_WL9U89w アメノミナカヌシ …

no image

もう一つの案(この世の真理)

私が思う、もう一つの案。 中立一元論という立場をヒントに… 物理的でも心的でもない一種類の中間的な存在が「量子」であるとすると、 1つの量子には、『イデアの全情報』が含まれている。 複数の量子により構 …

no image

精神性の向上と霊的感性の向上による真理への目醒め

~各仏教とヨーガの方法論比較(AmritaChannelより)~y軸:徳、心の浄化、成熟度 ⇒ 精神性の向上、功徳の増大、カルマの浄化x軸:意識の深まり ⇒ 真我のある奥の心の本性に入っていく y軸の …