もしスピリチュアルな世界が正しいとして、
なぜこの世が生まれたのか?
おそらく、「個」を「我」を欲したからなのだろう。
あの世の世界は、「個」や「我」というのが完全には無い世界なのだろう。
集合精神(ハイブマインド)のような世界が、もしかしたらあの世には広がっているのかもしれない。
「我」というのは、この世でのみ実現でき、
「我」を得て、個人としての「自由」を獲得するために、この世に我々は生まれてきたのかもしれない。
「我」を生み出すのは、物理法則という仕組み。
そして、「自由」を生み出すのは「自由意志」という名の幻想。
生物は、「自由」という名の幻想を獲得するために進化していき、やがて人間という「自由にフィクションを生み出せる存在」が誕生した。
人間の誕生と共に、「我」と「自由」の共存が達成されたのだ。
解脱というのは、「我」を欲する欲望の喪失、いや「我」への執着心を手放した時に、解脱が起きるのだろう。
そして、あの世である集合精神、つまり神と融合することを涅槃に入るというのかもしれない。