ふるふる哲学

学びの過程を記しています。ブログの各記事は、基本的に「総まとめ」を作成する上での下書きです。

未設定

真の人生の目的

投稿日:

ハイデガーは、『形而上学の根本諸概念』の中で、「虚しさの3段階」を説いている。

・手持ち無沙汰の虚しさ

・パーティーの後、自宅で机に向かう虚しさ

・根源的な虚しさ

このうち、最も重大なのは「根源的な虚しさ」である。

そして、この深い虚しさに目覚めることが大事だとハイデガーは言っている。

では、なぜ根源的な虚しさを抱えるのか?
それは、「何のために生まれてきたのか分からない」からだという。

ニーチェはこう言っている。
「何のために生きるのか?一切は空しい!
人生──とは、からっぽの麦わらをたたいているようなものだ。」
『ツァラトゥストラはこう言った』より

参考:https://true-buddhism.com/teachings/emptiness/

世界の本質は確かに「世界の創造」だ。
だが、創造的欲求が極限まで行った先にあるのは「根源的な虚しさ」である。

極限まで創造的欲求を出し尽くした者が行きつく「根源的な虚しさ」
この境地に達した時に真の人生の目的が見えてくるのかもしれない。

それは、仏教に説かれている人生の目的であり、「涅槃に入る」ことなのかもしれない。

忍者AdMax



忍者AdMax



-未設定

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

この世は「我」を追求する場である

本当の真理は「諸法無我」である。 真の姿は「無我」である。 だが、この世は様々な「我」を生み出すために存在する場である。 この世における人生とは、ただひたすら「我」を追求する場ではないかと、そう思えて …

no image

仏教の教えを実践できない人のための方法

仏教の教えを知識としては知っている。 中道という考え方を知っていて、お釈迦様の人生を追体験すれば悟りの境地に至れるということも知識としては知っている。 けど、どうしてもそれを実際に実践することができな …

no image

会話とは何か?

Q:人生の目的は何か?A:自分自身の存在を維持するため。次世代の存在を生み出すため。 Q:自分自身の存在を維持し、次世代の存在を生み出すために必要なことは何か?A:食料を調達する。安全な場所を確保する …

no image

狩猟文化の世界観から見る仏教の役割についての考察

伝統文化の中でも、原初的な狩猟文化の世界観は、人類が数万年を生きた世界観であり、人間の心の構造を正直に反映した普遍的な価値観であると思われる。 だが、文明が発達した現代社会において特に、この世界観の中 …

no image

自分らしい生き方をするために

ユング心理学は、自分らしい生き方を送るためのヒントとなる。 ペルソナ・社会で生きる上で人は役割、立場に合わせた仮面を被る・仮面の振る舞いが個人そのものの振る舞いとなると日常生活に悪影響である 影(シャ …