ふるふる哲学

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ベルクソンの純粋記憶は、仏教で言うカルマである

投稿日:2022年1月22日 更新日:

フランスの哲学者アンリ・ベルクソンは、「純粋記憶」「イマージュ」「持続」「純粋知覚」という概念を提唱した。

これをプロティノスの新プラトン主義にカルマを導入した形で説明するとどうなるかについて考察する。

プロティノスの言葉+カルマで説明するとこうなる。

・イマージュ:一者
・持続:魂
・純粋記憶:カルマ(プロティノスの言うロゴス)
・純粋知覚:魂を形作るヌース

ビッグバンの前、宇宙にはたった1つのイマージュが存在した。
その中には、全ての可能性が含まれている。

ある時、イマージュからヌース質料が流出した。

ヌース質料は、イマージュを振り返って見た。
その瞬間、純粋知覚というヌースが生まれ、見たという行いが純粋記憶に保存された。

純粋記憶は、ヌースから持続という名の魂を形作った。

魂は、再びイマージュを見た。
その瞬間、純粋知覚が再び発生し、見たという行いが純粋記憶に保存された。

この純粋知覚の生成の連続を「時間」と呼び、今私たちが見ている宇宙を創造している。

これが、ベルクソンの哲学の正しい理解だと私は思います。

ジョン・ホイーラーは、「単一電子宇宙仮説」をリチャード・P・ファインマンに提案しました。

宇宙には、単一電子しかなく、その単一電子とはベルクソンの言うイマージュであり、プロティノスの言う一者なのだろう。

~補足~
プロティノスの新プラトン主義から、仏教の唯識を考察してみると、

・一者:阿頼耶識
・ヌース質料:分離した阿頼耶識
・霊魂:末那識

という解釈になると思いました。

阿頼耶識から、自分の分身である阿頼耶識を流出させ、
分身の阿頼耶識は、元の阿頼耶識を振り向いて見ることで、宇宙空間が生まれる。

カルマの連鎖により、末那識という霊魂が形成された。

という流れであると思われる。

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