ふるふる哲学

学びの過程を記しています。ブログの各記事は、基本的に「総まとめ」を作成する上での下書きです。

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一者はハイブマインド説

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私の意識=あなたの意識という「世界に意識は一つ」の一つは、文字通りの一つではなく、
「ハイブマインド」なのかもしれない。
それも、個性を保持してながら必要に応じて集合精神に入ったり出たりできるタイプの「弱いハイブマインド」である。

無限の宇宙意識の分離は苦を生む。
だが、宇宙意識の統合による孤独も苦を生むと私は思う。

宇宙意識の統合に向かう方向が幸せであり、真理だと仮定するならば、
統合した宇宙意識は孤独ではなく「ハイブマインド」であると仮定したほうが良いような気がする。

このハイブマインド世界が、プラトンの言うイデアであるのだろう。
そして、イデアから追放されて物質世界の生物として生まれた理由は「煩悩によりイデアの秩序を乱したことによる」と思われる。

それがキリスト教で言う原罪であり、仏教で言うところのカルマにあたると思われる。

プロティノスの言う一者をプラトンの言うイデアそのものであると仮定すると、真理が見えてくるのかもしれない。

~補足~
ドイツの哲学者G.W.F.ヘーゲルの『精神現象学』において、
「意識」の発展を弁証法に基づいて1意識そのもの、2自己意識、3理性、の3段階が示されている。

>「意識そのもの」の段階では、「感性的意識」から「知覚」へ、そして「悟性」へと認識が深められる。次にこのような認識の主体としての「自己」が自覚され、「自己意識」が生じる。この「自己意識」と同質な意識を他者にも認めることによって、他人の「自己意識」をも認識し、単なる自我を超えた普遍的な、他者との共通性を持つ「自己」、「理性」の現れとしての「自己」を認識にするに至る。この過程が「精神現象学」である。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%8F%BE%E8%B1%A1%E5%AD%A6

この意識の発展の過程こそが、プラトンのイデア論における、イデアからの追放~イデアへの帰還を表しており、
知識の最高段階としての絶対知に達した時に帰還できるものと思われる。

古代ギリシャ哲学から近代哲学に至る西洋哲学の完成、近代哲学の完成と見なされる所以が理解できました。

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