ふるふる哲学

学びの過程を記しています。ブログの各記事は、基本的に「総まとめ」を作成する上での下書きです。

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仕事とは何か

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仕事の本質ってなんだろう?と考えた時に、
やはり野生の動物に立ち返ってみると、
「食べるための食糧の確保」
「安全場所の確保、寝床の確保」
野生の動物にとっての、日々の生活の大半そのものが、人間における「仕事」そのものなんだと気づくんですね。

人間は非常に社会が発達して、高度な概念に囲まれて生きてますので、
「食料の確保」も「安全場所や寝床(住む場所)」といったものは、「お金」という概念で得ますけど、
そのお金というのは、仕事によって得られるものであり、
さらにいうと、食料の確保だったり、住む場所の確保というのは、「ほかの人がやっている『仕事』」によるものなんですよね。

だから、人間という生き物は、仕事というものの本質が見えにくくなっていますが、その本質というのは「生きる行為」そのものなんですよね。

歴史に名を残す人って、ほぼ全てに共通することは「仕事で実績を上げた人」とも言えるのではないかと思います。

たとえば、王様という肩書きも「統治するという仕事」です。
芸術家だって、「人々に芸術という価値を与える仕事」です。
哲学者も、「人々に、社会のあり方や人間の本質を解明してその知識を与える仕事」です。

ほかにも、
プロスポーツ選手も、「スポーツの活躍を通して、人々を楽しませたり、企業の広告塔になる仕事」です。
プロゲーマも、スポーツ選手と同じような理屈で「仕事」です。

人間社会の全ては「仕事」によって成り立っている。
娯楽を提供する側も、「仕事」です。

ゆえに、ここから言えることは「仕事を通して、自分の価値を見出す」ことが、自分に価値を与えることなのではないかとも言えてきます。
当然ながら、異性にモテる人に共通することは、「社会性の高い人」です。
それは、「仕事ができる」に繋がり、
「仕事ができる=経済力がある=子孫を育てる上での社会的優位性がある=優れた子孫を残せやすい」⇒だからモテる
という理屈が成り立ちます。

ようするに「社会との関わり方」が人生そのものなのでしょう。
モテる人というのは、野生動物に置き換えると、「野生で生き残れる個体」ということになります。
「社会との関わり方」というのは、野生動物における「自然との関わり方」です。

生きるとは、「自然と関わること」です。
それは「自分という個体が『宇宙全体』の一部になる」ということでもあります。
梵我一如の境地になることが、より良く生きることに繋がるのかもしれません。

1人で音楽鑑賞をする時間や、1人でゲームをする時間、これらの時間でさえ「社会と関わってる時間」だと言えます。
1人の時間にこれらの行為をするということは、間接的に「社会との関わりを欲している」からだと言えると思います。

そして、人間にとって一番苦痛を感じる時はどんな時か?と考えた時、
それは「精神的な孤独」または「身体的な孤独」を感じている時が、人間にとっての一番の苦痛であると思うのです。

裏を返せば、より良く生きる方法というのは、「孤独の無い日々を過ごすこと」であり、
「社会と関わっていくこと」この一言に尽きるのです。

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