ふるふる哲学

学びの過程を記しています。ブログの各記事は、基本的に「総まとめ」を作成する上での下書きです。

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多様性こそ、生物の本質である

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進化論における自然選択説というのは、「環境に最も適した者が生き残る」という進化論である。

この理論だけでは自然選択の結果、分子レベルでも同じような特徴の個体だけが自然選択で残るはずである。
だが、実際はそうではない。

中立進化説においては、自然選択の影響が及ばない中立な突然変異があり、
その中立な変異による多様性が、外見上同じ個体同士の中にもあるということになる。

環境の影響を直接受ける自然選択と、環境の影響以外による運で生き残れる中立進化の、両方の働きにより進化は起こったとされているのである。

つまり、ここから何が言えるのかと言うと、
生物は、外見上の遺伝子の多様性だけでなく、外見に影響を与えない範囲の遺伝子レベルでの多様性もあるということである。
多様性こそが、生物の本質であり、多様性こそ大事であるということである。

社会的に決められている「男性像」や「女性像」
これが全てなのでしょうか?
ジェンダーフリーという言葉があります。
多様性こそ生物の本質なのであれば、生き方や考え方に多様性があっても良いと思います。

生物というのは、強い者だけが生き残るわけではありません。
環境に適した者だけが生き残るわけではありません。
多様性の中で複雑に絡み合って、生物というのは成り立っている。
全ての多様性を認め、生物全体で進んでいくことの中に、個人の人生の意義も見出せていけるのだろうと思われます。

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