ふるふる哲学

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雑記

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ショーペンハウアー前後の哲学史と、物理学の歴史との関係性を調べてみると興味深いことがわかりました。

デカルト以前の西洋哲学は、「キリスト教」支配下での神の存在証明が中心だったが、
科学の父であるガリレオが1632年あたりから活躍し始めた頃に、1637年にデカルトが出てきた。

これ以降の哲学は、キリスト教的な神の存在に対する疑念から、キリスト教世界ではない「本当の世界はどんな世界?」の真相探求へと進んでいった。
1687年にニュートンがニュートン力学を発見してから、ジョン・ロックによる「イギリス経験論」と呼ばれる哲学の流れが生まれた。
1733年に熱力学、統計力学ができはじめた頃、哲学では、ヒュームの「知覚の束」や、カントの「純粋理性批判」という哲学が出てきて、
その後カントの流れから、ヘーゲルの「絶対精神」、ショーペンハウアーの「意志と表象としての世界」が同時期に出てきた。
その直後に、1840年科学ではエネルギー保存則が発見された。

一方哲学では、科学の発展と共についにマルクスによる「唯物論」的なマルクス主義が出てくる。
科学主義である唯物論の台頭であった。
それから1855年に電磁気学が発展し、
1862年哲学においては、ヴントによる実験心理学の台頭により、哲学から分離する形で「心理学」という学問が誕生する。

これにより、心の哲学は「心理学」という学問が担うことになり、心の哲学における哲学の役割は一気に下火となった。それ以降の哲学は、「実存主義」が中心命題にすり替わっていった。

つまり、脳と心と世界についての関係を、純粋に哲学だけで扱って発表した実質最後の有名哲学者がショーペンハウアーと言っても良いかもしれない。
ショーペンハウアー直後の世界は、物理学や心理学の発展による科学主義の時代に一気に移っていった。
ガリレオの誕生と共に、キリスト教支配下の時代は実質終焉を迎え、神の存在に疑問を抱いた人たちによる哲学が、デカルトを最初とした一連の哲学者の流れであったと。
ヘーゲルとショーペンハウアーを最後に、世界は「科学主義」の風潮が一気に高まった。
という流れだということがわかりました。 

科学主義が台頭してきた頃から量子力学が発展する前までの古典物理学の世界では、世界は機械のように動く決定論的な世界だと思われてた。
この頃は人間もただの生存機械であると思われていたであろう…
科学の発展前までの世界とはまるで正反対。
ゆえに、人間の実存を哲学の中心におく「実存主義」が哲学の中心命題になっていたのだと思う。

だが、状況は量子力学の発展によって再び変わる。
量子力学の発展と共に、古典物理学の世界から「現代物理学」の世界になった。
それと共に、量子力学の解釈の仕方による、科学主義発展前までの「プラトン主義」が再び隆起した。
その一つがアメリカの物理学者デヴィッド・ボームによる「内在秩序と外在秩序」という概念。
そして、現在、ロジャー・ペンローズによる「量子脳理論」が有名なプラトン主義である。
量子力学の誕生と共に、科学の世界にプラトン主義が復活を遂げたといっても良いだろう。

 

※代表的な著作を発表した年 ●は哲学
1632 ガリレオ
1637 ●デカルト
1677 ●スピノザ
1687 ニュートン
1689 ●ロック イギリス経験論確立
1720 ●ライプニッツ
1733 熱力学 統計力学
1739 ●ヒューム
1781 ●カント
1798 力学的な仕事 熱 変換
1802 ●ヘーゲル
1819 ●ショーペンハウアー
1840 エネルギー保存
1842 ●マルクス
1843 ●キルケゴール 実存主義
1855 電磁気学
1862 ヴント 実験心理学
1889 ●ウィトゲンシュタイン
1899 電子 発見
1900 ●フッサール
1915 アインシュタイン 発表
1921 ●ユング
1948 ●レヴィ=ストロース 構造主義

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