ふるふる哲学

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プラトンの哲学

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【イデア論】

生成変化する物質界の背後には、永遠不変のイデアという理想的な範型があり、イデアこそが真の実在であり、この世界は不完全な仮象の世界にすぎない。

不完全な人間の感覚ではイデアを捉えることができず、イデアの認識は、かつてそれを神々と共に観想していた記憶を留めている不滅の魂が、数学・幾何学や問答を通して、その記憶を「想起」(アナムネーシス)することによって近接することができるものであり、そんな魂が真実在としてのイデアの似姿に、かつての記憶を刺激されることによって、イデアに対する志向、愛、恋が喚起されるのだとした。

プラトンは、最高のイデアは「善のイデア」であり、存在と知識を超える最高原理であるとした。

 

『ティマイオス』では、この世界・宇宙は、善なる製作者(デミウルゴス)たる神によって、永遠なるイデアを範型として模倣・制作したものであることが語られる。

『法律』では、諸天体が神々の「最善の魂」の知性(ヌース)によって動かされていることを説明する。

神々は人間を配慮していて宇宙全体の善を目指していること等の論証を行う。

 

このように、プラトンにとっては、自然・世界・宇宙と神々は、不可分一体的なものであり、そしてその背後には、善やイデアがひかえている。

 

【魂論】

プラトンの思想を語る上では、「イデア」と並んで、「魂」(プシュケー)が欠かせない要素・観点となっている。そして、両者は密接不可分に関連している。

 

『メノン』:「(不死の)魂の想起」(アナムネーシス)がはじめて言及され、「学ぶことは、想起すること」という命題が提示される。

『パイドン』:「魂の不死」について、問答が行われる。

『国家』:理知、気概、欲望から成る「魂の三分説」が説かれ、末尾では「エルの物語」が語られる。

『パイドロス』:「魂」がかつて神々と共に天球を駆け、その外側の「イデア」を観想していた物語が語られる。

『法律』:「魂」こそが運動の原因であり、諸天体は神々の「最善の魂」によって動かされていることなどが述べられる。

 

このようにプラトンの思想においては、「魂」の概念は「善」や「イデア」と対になり、その思想の根幹を支える役割を果たしている。

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