ふるふる哲学

学びの過程を記しています。ブログの各記事は、基本的に「総まとめ」を作成する上での下書きです。

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【世界の目的について考える】秩序と無秩序、有と無

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生命は常に「秩序を創造」することを欲して生きている。
だが、世界の法則は「秩序を無秩序に崩壊」させる方向に動いている。

「無秩序への崩壊」に抵抗し続ける存在が生命であり、「秩序」を常に創造し続けて、秩序を常に守り続けている存在が生命である。

なぜ生命は秩序を創造し続けるのか?
それは、「存在」するためである。
「存在するため」に生き、存在するために自己複製する。
存在するために限りある資源を求め、存在するために限りある資源を獲得し合う。

なぜ世界の法則は、秩序を無秩序に崩壊させる方向に動くのか?
それは、「秩序」は「無秩序」は対になってはじめて概念として存在できるからである。
無秩序が無ければ、秩序は存在しない。秩序が無ければ、無秩序は存在しない。

物理法則というのは、生命が存在するための法則そのものなのである。
自我と他我という区別のない、あらゆる要素が混沌としたあの世の世界から、「自我」と「他我」という存在を生み出す法則こそが物理法則なのである。

では、なぜ存在は存在するのか?
それは、「無は不可能」だからだ。
「無」という概念は存在しない、実現不可能なものである。
だから、常に存在は存在し続けることを使命としているのである。

私という秩序が生まれる ⇒ 私という秩序が崩壊し、無秩序の中に溶け込む ⇒ 再び、私という秩序が生まれる
世界はこの繰り返しである。

だから、もし無になることを欲したとしても、
無というのは実現不可能なのだから、いくら無を欲してもまた強制的に存在させられてしまうのです。
いくら無になることを欲して、無になる行為をし続けたとしても、そのたびに存在することを強制させられてしまう。
だから、自分が存在するということを受け入れるしかないのです。

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