ふるふる哲学

今までいろいろな教えに触れてきましたが、私は「神人さん」の教えが、真の教えとしてとてもわかりやすく感じました。 神人さんの教えに興味のある方は「神人講演会」に参加されることをおすすめいたします。

未設定

雑記

投稿日:

ソクラテス以前の古代ギリシャ哲学において、デモクリトスが「原子論」を唱え、原子の存在を予言した。

現代においては「素粒子」の存在が確認されている。

 

ソフィスト時代において、アリストテレスが「四原因説」を唱えた。

質量因、形相因、起動因、目的因

私個人の解釈では、左から順に「素粒子、クオリア、物理法則、存在すること」が現代における解釈ではないかと思う。

 

このように、古代ギリシャ哲学の時代から、すでに「素粒子、クオリア、物理法則」の存在は予言されていたのだ。

 

その後、様々な哲学が誕生し、科学の発展により世界のことがどんどん解ってきた。

「素粒子」と「物理法則」については、科学の力によって実質ほとんど解ったも同然のようになった。

だが、1つだけどうしても解からないものが残った。

「クオリア」である。

 

歴史上のどんな哲学を見ても、科学を見ても、世界の歴史の中で「クオリア」を解明できた知見はどこにもない。

少なくとも「素粒子、物理法則、クオリア」を1つの世界で説明しようとすると、どんな説明の仕方をしても疑問が必ず生じてしまう。

還元説、創発説、汎経験説、どれをとっても完璧に説明することができない。

1つの世界だけで完璧に説明することは不可能なように思えてくる。

 

「クオリア」を完璧なまでに説明できそうな気がする、思想は実に「古代ギリシャ哲学」にまでさかのぼらないと見つからなかった。

それがプラトンの「イデア論」だ。

プラトンのイデア論以降の哲学においては、どんな哲学を使ってもクオリアを説明することは不可能なように思える。

ようするに「イデア」という我々の世界とは「別の世界」を想定しないと説明できないのではないかと、そう思う。

強いて言うなら、「この世」と「あの世」みたいな、

この世とは全く別の世界を想定しないと、「クオリア」の存在は説明不可能なのではないか?

そう思ったこの頃です。

 

追記:でも、イデア論で説明しようとしても必ず疑問は残る気がする。

結局のところ、完璧に説明できる思想は現状「1つもない」と言っても過言ではないのかもしれない。

 

では、なぜどんな方法でも説明することができないのか?

それは、きっと我々が、フッサールの言うところの「自然的態度」で世界を見ているからなのかもしれない。

自然的態度で見ている限り、真理を知ることは不可能なのだろう。

フッサールの言うところの「超越論的態度」で世界を見なければ、真理には到達できないのだと思ったこの頃。

 

「志向対象」があって、「志向作用」によって我々は世界を認識している。

だが、実際のところ我々は「志向対象そのもの」を知ることは不可能で、さらに「志向作用」を解明することもいまだにできていない。

忍者AdMax



忍者AdMax



-未設定

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

当ブログ管理人のリアルな現状の実践日記(追記 ※11月29日更新)

当ブログ管理人のこれまでの経緯 ・最初に仏教に注目した仏教の精神面の教えは実生活においてとても役立ち、実際に自分を改善していくことができただが、座禅や瞑想(またはヨーガ)といった実践面においては、長続 …

no image

過去記事12

世界の本質を最もよく描いた宗教は仏教なのではないか説 ~第3話「ホログラム」~ 宇宙そのものは一種の巨大なホログラムであり、時間と空間をまったく超越したレベルからの投影である。 この驚くべき考えを築き …

no image

幸せになる秘訣は、「自他」両方に愛を向けることである

『無償の愛』が大切であると語ってきたが、その『愛』を向ける対象は、「他者」にだけ向ければ良いというわけではない。 「自分」に対しても、他者と同じくらい大切にして、自分に愛を向けることが大事である。 他 …

no image

本来の自己を思い出す

人間の文明の成長過程は、人間が赤ちゃんから子供時代を経て大人に成長する過程に似ているような気がする。 そして、ある段階で気が付く。赤ん坊の頃が一番神に近い存在であったということに。 エーリヒ・フロムの …

no image

宝くじについて

宝くじの正式名称は「当せん金付証票」です。 宝くじの歴史そのものは、古くは江戸時代から存在し、「神社や寺の修復費用を集めるなどの目的」で発行されていたそうです。 その後、1944年に当時の根拠法である …